コリドラスの原因不明の突然死、連続死(ポツポツ落ちる)の対処法(予防編)
どうもこんにちはー。こりざぶろう(@zebch0108)です。
コリドラスをブリードしている人の多くが幼魚の謎の連続死または全滅を経験したことがあるのではないかと思います。いつも通りに飼育しているにも関わらず、原因を振り返ってみてもわからず、同じ悲劇を繰り返してしまうこともあるでしょう。
今回は原因不明の突然死や連続ポツポツ死、または全滅という惨劇を起こさないように、どう対応すればよいかについてお話します。
突然死・連続死の原因
私は、「長期飼育による急激な水質変化」がコリドラスたちの死因だと考えています。
また、その急激な水質変化は
- バクテリア
- 酸性物質
- KH(炭酸塩高度)
の3つの要素が絡みあって起きていると考えています。
「いやいやうちは大丈夫」と思っている方ほど危ないです。なぜなら、「急激な水質変化」は
以下は私の実体験に基づいて説明します。
(※我が家のコルレアのブリードでの経験談ですがコリドラス全般に使える知識だと思っております。)
この記事が役立つ人
今回お話する内容は、下記の飼育方法をとっている人に関係する内容です。
- 生体をメインとして飼育している方
- 水草水槽ではない方
- ☆になったコリの外見が特に傷ついているように見えない(病気に見えない)方
コリドラスのポツポツ死、突然死の原因
コリの連続死、突然死の原因は「水質が酸性に傾きすぎたことによるpHショック」が大きな原因だと考えています。
と思って油断している人こそ本当に危ないです。
では、他にどのような理由で外見上何も問題がなさそうなコリドラスたちが死んでいっているのでしょうか?
混泳やストレス、過密飼育を理由にしているブログ記事などはよく見ますが、根拠らしいものがないのが私はずっと気になっていました。
むしろ、混泳や過密をしているにも関わらず、うちのコリたちは餌喰いもよく、大変元気です。
以下ではコリドラスの死因を紐解いていきます。
コリドラスの死因1 水質が弱酸性に傾きすぎ
何度も水換えを繰り返しながら安定した水槽は次第に酸性(低pH)へと傾き続けていきます。pHを上昇させるもの(カキ殻・サンゴ砂やpHアップの薬など)を水槽内に入れていなければ、必ず起こることです。
通常はpH5.5付近で安定をしており、水替えを行うとpH6.3程に上昇します。
1週間経過するとpHが5.5付近まで低下するので、水替えをし、pH6.3まで戻す作業を繰り返します。
pH5.5から6.3へ繰り返すことができればいいのですが、長期飼育をしているとそのサイクルが間に合わなくなります。
水替え後1週間でpH5.5ぐらいだろうとおもっていたものがなんと、pH3.9まで下がっているなんてこともうちでは起こりました。
コリドラスの死因2 水質の急激な変化によるpHショック
低pHの水槽の水を、pH7.0の中性の水で水換えを行うことでpHが急激に上がります。
また、バクテリアが多くふえた水槽は1,2日で急激にpHが低下します。
水替えによるpHの急上昇についてはコリにダメージを与えているようには個人的にはあまり見えていません。
それよりも、1日2日そこらで急激にpHが3〜4に下がる時の方が危険です。
でもなぜ、そんな急激にpHが下がるようになるのでしょうか。
それは
コリドラスの死因3 バクテリアが多すぎる!?
そしてもう一つはバクテリアが繁殖しすぎているというのも大きな問題だと捉えています。
多量のバクテリアによる水槽内の急激なKH消費や、急激な酸性物質の蓄積も急激な低pH化をすすめる要因だと考えられます。
対策
コリドラスのポツポツ死や突然死を避けるためには、以下の4項目を対策すればいいです。
KHとpHを計測する
KHが0の場合は水質が非常に不安定です。
酸性物質の蓄積で急激にpHが下がる恐れがあります。
pH3とか4とかまで下がっていませんか?下がっているようでしたら水槽崩壊間近です
下記の対策を行ってください。
酸性物質を取り除く
水槽内に蓄積している酸性物質を物理的、または化学的に取り除くことで急激なpH低下を避けることができます。
物理的に取り除く
物理的に取り除く方法は「水替え」です。
酸性物質を多く含んだ水を捨て、多少の酸とアルカリ物質を含んだ中性の水を入れてあげることで、水槽内にアルカリ成分が戻ってきます。
ただ、長期飼育した水槽はこれだけでは間に合いません。
化学的に取り除く
化学的に酸性物質を取り除く場合は、
と思われるかもしれませんが大丈夫です。
この商品は「水槽内の酸性物質を吸着し、水をアルカリに傾ける」という性質がありますので、酸性物質が多すぎてpHが下がっている水槽にはもってこいです。
ちなみに私はこれが一番効果があると思っています。なぜなら、濾過層に入れていれば自動的に酸性物質を徐々に取り除いてくれるので、急激なpH低下を引き起こさないようにしてくれるからです。
ただ、デメリットがランニングコストですが、pHの急降下が止まらなくて悩んでいる時期だけ入れるのでもいいと思います。
ちなみに、リバースグレインマリンをいれることでのpHの急上昇が怖いという方は、外掛け式フィルターを設置して規定量の半分だけ追加してみるといいと思います。ゆっくりpHが上昇していきます。
アルカリ性物質を入れる
酸性に傾けないようにするにはアルカリに傾ける物質を入れることで解決できます。
サンゴ砂またはカキ殻をいれておくといいでしょう。
バクテリアの総量を減らす
これは私の持論なので間違っていたら指摘して欲しいです。
バクテリアも濾過をきかせている限りは増殖します。そして、水槽内の有機物などを分解し、水を綺麗にしてくれ、硝酸塩などが水槽内に蓄積されpHの低下が起こります。
バクテリアが多ければ多いほど、その硝化作用は早くなるはずです。
ですから、私はpHの低下があまりにも早くなりすぎた時には外部フィルターの清掃を行っています。これはかなり効果があり、pH低下の速度が鈍ります。
ただし、この方法はサブフィルターなどを水槽に設置している場合に限ります。濾過自体が追いつかなくなったら今度は違う問題に発展してしまいます。
pHの変化を常に確認する
つまり、pHの急変をあらかじめ察知し、コリドラスにダメージを与えずに水槽管理ができるようになります。
例えば、pHモニターの数値の下がり具合が異様に早くなった場合はどこかに異常がありますので、
- 水換え
- フィルター清掃
- リバースグレイン・マリンの交換
等のメンテナンスの時期を知ることができます。
今まで「なんとなく」でやっていたメンテナンスを
pHモニターの数値を見て
実施できるようになります。
pHの計測については試薬やデジタル型等様々ありますが、
- pHモニター
- デジペーハー等デジタル式
の使用を強くお勧めします。
pHモニターは文字通り、pHの値を常時表示してくれますので、pH値の上下を常に目視することが可能です。
水質の急変に気づきやすいので、生体へのダメージが少ない段階ですぐに対処することができます。
ちなみに私のおすすめは、AQUA GEEKのFUKUROWⅡというpHモニターがデザイン的にも精度的にも良いので気に入って使っています。
詳しくはレビューも載せていますので是非ご覧ください。
https://aquariumzebra.site/ph%e3%83%a2%e3%83%8b%e3%82%bf%e3%83%bc-aqua-geek-fukurow%e2%85%b1-%e9%95%b7%e6%9c%9f%e4%bd%bf%e7%94%a8%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc
結論
コリドラスの突然死、ポツポツ連続死は
がコリドラスたちの死因であり、またその急激な水質変化は
- 「バクテリア」
- 「酸性物質」
- 「KH(炭酸塩高度)」
の3つの要素が絡みあって起きているのだろう
と考えられます。
また、その対策としては
- pHモニターでpHの変動を常に確認
- 水槽内の水質変化にいち早く気づく
ことが大切です。pHモニター、高価ですがコリたちの命には代えられませんのでぜひ使用してみてください。
記事の内容はアクアリウムトールマンさんの動画内の内容を参考にさせて頂いたうえで、自身の考えを含めて執筆させていただいています。