水換え後すぐに飼育水が低pHに傾く理由とその対処方法
どうもこんにちはー。こりざぶろう(@zebch0108)です。
長期間熱帯魚を飼育していると、水換えしても、すぐにpHが低くなってしまうってことありますよね?
特に生体メインで飼育されている水槽とかはほとんどそうんな状態じゃないでしょうか。
今回は、その水換え後でもすぐにpHが下がってしまう現象について考えてみようと思います。
水換え後すぐに酸性に傾く原因
水槽のKHの値が低く、水が不安定な状態になっているところに、バクテリアの働きで酸性物質が一気に蓄積することで急激に低pH化している。
というのが私の結論です。
わかりづらいと思いますので一つずつ説明します。
まずは前提としてKHが何なのかを知っておく必要があります。
KHを超簡単に解説
超簡単にいうと、下記を覚えておくといいと思います。
KHが高い=水質変化しにくい=安定した水になる
KHが低い=水質変化しやすい=不安定な水になる
つまり、低pHに傾きやすい水槽はKHが限りなく0に近くなっている可能性が高いです。
ただ、なぜKHが低くなってしまうのか?また、それがなぜ低pHに変化してしまうのかが不思議ですよね。そのロジックを説明します。
飼育水の急激な低pH化のロジック
水槽の水の中には、酸性物質(硝酸、リン酸、硫酸等)とアルカリ性物質が存在し、その量によってバランスをとっています。
酸性物質の方が多ければpHは7.0未満(酸性)となり、アルカリ性物質の方が多ければpH7.0より大きい(アルカリ性)ということになります。(小学校で習います)
水槽内のバクテリアは水槽内有機物等の様々な物質を分解しますが、その際にKHを消費していきます。 (KHは無くなっていきます。)
KHが消費され、バクテリアが生成した硝酸などが蓄積していくことによって飼育水は酸性にどんどん傾いていきます。
それをもとに戻すために水換えを行います。
硝酸塩等を水槽外に出し、KHを新たに追加します。
水換えをするとKHと硝酸塩等の量を水換え前にリセットしているように見えます。
しかしながら、長期飼育していると水槽内の状況が変わります。(上図の赤い線のところ)
バクテリアはどんどん増加していき、分解(硝化)の速度が早くなりますので、水換え後のKHはすぐになくなってしまいます。
さらに、硝酸塩は一気に蓄積されます。
つまり、KHが0になった不安定な水に、酸性物質が一気に蓄積されるので、急激にpHが低くなってしまうということが起きてしまうのです。
では、その不安定な水を安定した水にするにはどうすればいいのか。
理屈で考えてみると管理の仕方が見えてきます。
まずはKHの測定を強くお勧めします。
私がどのように管理しているか、下の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。
こちらの記事はアクアリウムトールマンさんのYoutubeを参考にさせていただき、自分の考えもいれた上で掲載しています。