コリドラス繁殖成功の鍵4 自然の魅力を再現するマジックリーフの活用
今回は前回に引き続き、「コリドラス繁殖成功の鍵」と題して、コリドラス水槽の管理が劇的に上達する方法を、私の個人的な視点でお届けする第4弾です。
第1回〜3回を読まれてない方がぜひご覧ください。
マジックリーフとは?
マジックリーフをご存知ない方のために簡単に説明します。
アクアリウムで使う「マジックリーフ」とは、天然の落ち葉のことを指します。
これらの落ち葉は、アクアリウムに自然な環境を再現するためや、水質を改善するために使用されます。
落ち葉は、水に浸すとタンニン(フミン酸・フルボ酸等が主成分)と呼ばれる天然の化学物質を放出します。
タンニンは水を軽く酸性にし、多くの熱帯魚が好む軟水環境を作り出します。
※ただしpHを下げる効果は期待できません。
また、タンニンには抗菌効果があり、アクアリウム内の生体の健康を保つのに役立ちます。
このような落ち葉は、特に南米やアジア産の魚を飼育する際に人気があります。
マジックリーフは、見た目も自然で美しく、魚たちに隠れ家や産卵場所を提供することもできます。
ただし、水槽に入れる前には、適切な処理(水洗いや茹でるなど)を行う必要がありますが、マジックリーフとして販売されているものは水洗いすれば使えるものが多いです。
また、水のpH値や硬度に影響を与えることがあるので、定期的な水質チェックが必要です。
またマジックリーフは水を茶色っぽく着色し(ブラックウォーター)ますので、好みが分かれるところではありますが、コリドラスの親の水槽や、卵や稚魚の育成水槽等に使用する際は様々な効果があります。
私の体験談
実は私自身最初はマジックリーフを使用するのに抵抗がありました。
茶色い水でなんか汚そうだなぁと(笑)
いまだにビジュアル的には透明の水が好きですが、親の水槽と育成水槽はマジックリーフをいれてブラックウォーター化させています。
ブラックウォーター化させることで明らかに改善できたことは以下の通りです。
卵のカビ化の減少
最も顕著に変化したと考えられるのは、卵のカビ化が明らかに減ったことです。
原理はフミン酸(タンニンの主成分)の抗菌作用が働いていることが要因です。
無精卵でさえもカビにくくなっていると感じます。
卵が1つカビが生えるとそれが他の卵に伝染して行くことがあるのですが、ブラックウォーター化してからはほぼそれがありません。
卵のカビ化で孵化しないと悩まれている方には大変効果があると思います。
稚魚の生存率の向上
複数の要素が重なって飼育がうまくいくようになったのかもしれませんが、生まれた稚魚のほとんどを☆にさせず育てることができるようになりました。
それから考えると、タンニンに含まれる抗菌作用が作用しているのかもしれません。
マジックリーフの入手方法と使用感
入手方法はアクアリウムショップなどで購入することができますが結構割高です。
私はメルカリで激安で出品している人たちがいますので、それを定期的に利用しています。
モモタマナの葉っぱを適切に処理して、しかも激安販売してくれているのでブリーダーにとっては大変ありがたい存在です。
沖縄の方たちがよく出品されています。
昔、テトラのブラックウォーターという商品を使用していましたが、割と値段が高いことと、効果があるのか確かめようがなかったので現在は使用していません。
ブラックウォーター化の追加利点
またブラックウォーター化することで、卵が茶色く着色されます。
そのおかげで採卵時に卵を見逃しにくくなりました。
それでも見逃すことはありますけど、以前に比べたらましです。
また、以前試しにブラックウォーターにしないで卵の採卵を行うことがありましたが、翌々日には無精卵が勢いよくカビ始めました。
同じ時期に生まれた卵同士では比較したことがないのでわかりませんが、体感的にブラックウォーターにした方が稚魚の負荷率・生存率が高いと感じています。
このブログを通じて、マジックリーフの魅力や効果、さらには私自身の体験談を共有できればと思います。
アクアリウムを趣味とする方々にとって、新たな試みとしてマジックリーフを取り入れることで、さらに楽しみが広がるかもしれません。
次回はコリドラス繁殖成功の鍵5、最終回を公開しますのでお楽しみに!