コルレア飼育失敗事例これだけはやるな!
コリドラス・パラレルス(通称コルレア)に魅了され、仕事をしながらコルレアのブリードを趣味として楽しんでいます。
コリドラスやコルレアの飼育をしていて、産卵と孵化まではさせられても、成魚まで成長させるのって難しいですよね…
私も数多くの稚魚たちを☆にしてしまった苦い経験があります。
今思えばコルレアの死を防げたなと思うこともたくさんあります。
今日は、コルレアのブリードの際に「失敗するのでこれだけはするな!」ということについて話していきたいと思います。
ちょっと記事タイトルは攻めており、恐縮です。
自分の失敗を露呈することになるので恥をかくことになりますが・・・誰かのお役に立てれば幸いです・・・
以下は無知だったころの私の失敗例を書きます。
今思えばバカだったと後悔することばかりで、内容も心が痛くなるものも多いかと思います。
今回は内容は暗いですが、私の苦い経験を糧にして、皆さんが失敗しないようにしてもらえたらありがたいです。
本記事のテーマ
コリドラス・パラレルス(コルレア)のブリードの失敗事例と改善方法について実体験に基づいた失敗事例を紹介します。
読者さんへの前置きメッセージ
コリドラス・パラレルス(コルレア)のブリードの失敗事例ついて解説しています。
コルレアだけではなく他のコリドラスでも応用できる方法だと思います。
この記事を読むことでどうなるのか
コリドラス・パラレルス(コルレア)のブリードの失敗事例を知り、稚魚の生存率を高めることができるかもしれません。
コルレアブリードで私が失敗してきたこと
コーナーフィルターで追突・圧死事故
稚魚育成水槽(30cmキューブ水槽)に水流をつけるためにコーナーフィルターを設置していました。
ろ過力も十分で、ある程度の水流も出ますし、扱いやすいので入れていました。
しかし、残念なことにこのコーナーフィルターで幼魚6匹を☆にしてしまいました。
2cm弱ぐらいのサイズの幼魚です。
このフィルターは投げ込み式で、水槽の角に吸盤でフィルターを取り付けますが、そのフィルターと水槽の壁面に若干のスキマがあります。
その中にコルレアの幼魚が入って詰まって☆になってしまっていました。
しかも私がフィルターを設置していたのが水槽の奥だったので挟まっているのが見えない状況でした。
その結果、複数匹を失うことになってしまいました。
それをみた時の絶望感と言ったら…これは、この商品が悪いということでは断じてありません。
むしろこの商品を設置している水槽に、隙間に入れるサイズの稚魚を投入してしまった私のミスです。
対策としては、
- 隙間に入らないサイズになるまで稚魚を稚魚水槽に投入しない
- コーナーフィルター自体を入れない
現在は②で運用しています。
この事件から私が学んだのは、
むやみやたらにアクア用品を使うのではなく、水槽に入れる魚のサイズや状況、それに加え、この用品を使用した場合どういう結末になるのかを具体的に想像する必要がある
ということです。
サテライト内の汚れは天敵
稚魚がいるサテライトの中は、過剰なぐらい綺麗にし続けないといけない気がしています。
ブリードしはじめの頃は、サテライトの中を常に清潔に保つよう注意しないとならないということを知りませんでした。
苔まみれにならず、中が見えるので多少のコケはあっても大丈夫と思っていました。
エサも朝と夕方に毎日与えていましたし、どの稚魚もブラインシュリンプを毎回食べているので安心していました。
ですが、30匹近く生まれた稚魚は毎日ポツポツと数匹ずつ死んでいき、全て亡くなってしまいました。
全部突然死ぬのではなく、ポツポツ死んでいくのです。
シェルターも入れていたのでストレスもそこまで与えていないはずです。
水も水槽内の水を循環させてますので水の汚れが大きな原因とは考えにくいです。
汚れでポツポツ死んでいく原因は私は専門家ではないので今のところよくわかっていません。
ただ、確かなことは
サテライト内を常に清潔に保っておくことが稚魚の生存率をアップさせる
ということは体感的に間違っていないと思います。
生体のサイズ差がないようにする
大きさが大幅に異なる生体を入れておくと大変危険なことに気づきました。
稚魚の成長はとても速いんですが、同世代でも体格差が出てしまいます。
ましてや数カ月先に孵化した先輩コルレアとの体格差はかなりのものです。
体の大きな先輩が、水質があっていると大変活発に水槽内を泳ぎまわります。
とはいっても飼い主の影や、振動にびっくりして暴れまわるんです。
その際に小さな稚魚に激突して弱って死んでしまうことがありました。
元気なのはいいのですが、生体のサイズが同じぐらいであることを意識して水槽に投入しておかねばなりません。
アカムシで窒息?!
熱帯魚、冷凍アカムシ大好きですよね。
コルレアも例外ではありません。
食べている姿は幸せそうですし、食いつきもいいので早く稚魚たちにも食べさせてやりたいというのが親心です。
以前1.5cm~2cmぐらいの稚魚になったので、冷凍アカムシを与えたことがありました。
初めて与えたにも関わらず食いつきは抜群です。
ちょっとサイズが大きそうでしたが、バクバク食べていました。
しかし、数分後サテライトの中を見ると、2匹水面にプカプカ浮かんでいるではないですか。
すぐにアカムシが原因だということは理解できました。
順調に育っていた2匹がアカムシを食べたあとすぐに2匹ともそうなったということは原因はアカムシの食べ過ぎ、もしくは詰まったとしか考えられません。
取り出してやろうと思いますが、口が小さすぎて不可能です。
ネットを見ても情報がなく、見守ることしかできませんでした。
悲しいですが、さらに数分後、プカプカ浮かんで動かなかった二匹が暴れるようにサテライト内を泳ぎ回り、そのまま息絶えてしまいました…
初めての稚魚でした。
何もできず本当に悲しかったです…
それから私が反省して行っているのは以下です。
- アカムシは生後1カ月以降に与える
- アカムシは生体が小さいうちはカットしてから与える
この方法にかえてからは今のところアカムシによる窒息死は経験していません。
カットは以下のように行っています。
- 冷凍アカムシを飼育水につけて解凍
- 100円均一のハサミでカット
- ハイテック茶こしで濾す
- 給餌
ハサミは小さくて、ステンレスのものがいいですよ。
冷凍イトメも同じ方法でやっています。
あと、生後1カ月後からアカムシを食べさせるのってのはいいことなのか悪いことなのか今のところ自分の中で正解は出ていません。
主食は人工飼料、ご褒美でアカムシなんて言われることもありますが。
人工飼料をルーティンで与えながらアカムシをたまに与える感じがいいのかなと思います。
また自分なりの正解が出たら記事にしたいと思います。
蓋なしの飛び出し事故
いわゆる飛び出し事故です。
いくら底を這う生物といえど、蓋はあった方がいいと思っています。
稚魚だからとか関係なく飛び出し事故は起こります。
コリドラスは水面にダッシュする修正もありますし、驚くと猛スピードで泳いで外にはねだしてしまいます。
サテライトLに入れていた稚魚も2匹飛び出し事故しています。
しかも同じ日にしていました。
その日からサテライトは絶対に蓋をするようにしています。
エサ不足にならないようにする
稚魚への給餌回数についてはまだまだ模索中です。
ただ、最近気づいたのは、1日1回の給餌では少ないかなと感じています。
仕事が忙しすぎて、1日1回しかえさやりができなかったときがありましたが、稚魚の生存率がよくなかったような気がしています。
細くなって、次第に餌を食べなくなってそのまま死んでしまう稚魚がいました。
現在は1日2回の給餌にするようになって☆になる稚魚は断然少なくなった気がしています。
普通に仕事をしながらブリードしていますので1日2回が限界です。
私の場合は
朝起きて7:00頃に冷凍ブラインシュリンプを水槽にドボン
20時前に帰ってきてブラインシュリンプを与える
この2回です。
実は朝与えるときはライトをつけていません。
でも冷凍ブラインを稚魚は食べているようです。
休みの日に同じことをやって観察してみましたが、きちんと食べてくれていました。
ライトがついていないときに餌を与えるというのが正解かどうかははわかりませんが、今のところ問題ないと感じています。
ただ、飼育水が汚れる速度は速くなるかと思いますのでこまめな水替えが必要になるかと思います。
グレードアップセット2の目詰まりで水あふれる
生まれたての稚魚を入れているサテライトLには、必ずグレードアップセット2を装着しています。
生まれたての稚魚が、サテライトLを引っかけている水槽の中に流れていかないようにするためです。
サテライトは、引っかけている水槽の水をサテライト内に取り込み、排出口から水を吐き出すことでサテライト内の水を循環させています。
ただ、この排水口につけているグレードアップセット2ですが、網の目が細かくなっていますので目が詰まり易いです。
数日間放置しておくとゴミが目詰まりしてしまって、水を通すことができなくなり、サテライト内の水があふれ出てしまうという事故が起きてしまいます。まぁ、目詰まりするぐらいの網目じゃないと稚魚が逃げちゃいますので当然といえば当然です。
私は一度この大事故を起こしてしまいました。
目詰まりを起こし、水があふれだしてしまったのです。
幸い、サテライトLが水槽側に少し傾いてくれていたおかげで、稚魚は全て水槽内にあふれ出ていましたが、反対側にあふれ出ていたら全部☆になっていたところでした。
水槽内にあふれ出ているのだから大丈夫という見方ももちろんありますが、上に書いたように体のサイズの違う稚魚が混泳している状態なので、大きいサイズの子とぶつかったりして☆になる子が多かったです。
気を付けないといけませんね。
水の透明度を気にしすぎないように
飼育水の濁りが取れずに悩んでいたことがありました。
その際に凝集剤を使うといいということを知り、試したことがありました。
規定量以下で使用をしましたが、ばっちり水はクリアになりましたが、悲しいことが起こりました。
成魚は問題ないのですが、稚魚たちの様子がおかしくなったのです。
コリドラスは、底面から水面にダッシュして、空気を吸って、底に戻っていくという習性があるのですが、皆頻繁に水面ダッシュをするようになってしまいました。
もう常に数匹が水面ダッシュをしている状態です。
つまりは苦しかったのだろうと思います。
翌日から一気にではないですが、徐々に☆になっていきました。
本当に申し訳ない・・・
理由はよくわかりませんが、凝集剤の効果でエラになにか起きてしまったのか。
またはpHの急変などがあったためか、明確にはわからないのですが、明らかに凝集剤の投下から調子を崩したのは明白でした。
うまく使えばプロモ使用する優れものである凝集剤ですが、生体が入っている水槽では少し気を付けたほうがいいのかもしれないと考えるようになり、現在は使用していません。
コルレア飼育の失敗例 まとめ
いかがでしたでしょうか。
私の失敗談ですが、ご自身が経験あるという方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、わざと魚たちを☆にしたわけではありませんが、無知であることは命を粗末に扱ってしまうことにもなるということを知っておかねばならないなと感じています。
ブリードしていると高確率、いえほぼ確実に☆になる生体と向き合うことになります。
その確率をなるべく下げられるように日々情報収集とメンテナンスが必要です。
また、何か共有できることがあれば追記したいと思います。