コリドラス繁殖成功の鍵5 ベトナム産ブラインシュリンプで稚魚生存率9割を実現
どうもこんにちはー。こりざぶろう(@zebch0108)です。
今回は前回に引き続き、「コリドラス繁殖成功の鍵」と題して、コリドラス水槽の管理が劇的に上達する方法を、私の個人的な視点でお届けする第5弾、最終回です。
第1回〜4回を読まれてない方がぜひご覧ください。
コリドラスの繁殖におけるブラインシュリンプの役割
ブラインシュリンプは稚魚の生存率を上げる
コルレア、ゼブリーナに産まれて初めて与える餌はベトナム産ブラインシュリンプを与えるようになってから、稚魚の生存率は大幅にアップしました。
ブラインシュリンプの産地
ブラインシュリンプはソルトレイク産、中国産など様々ありますが、ベトナム産はブラインシュリンプのサイズが最も小さく、稚魚でもヨークサックが取れてからすぐに食べられるようになります。(ハステータスやパブロススのような小型のコリドラスの稚魚は食べられないかもしれません。試したことがないです。)
ベトナム産ブラインシュリンプのメリット
ベトナム産のブラインシュリンプには以下のようなメリットがあります。
- 稚魚が食べられるサイズであること
- 孵化率がソルトレイク産や中国産よりも高いこと
- 未孵化の卵や殻が混入しにくいこと
稚魚に最適なサイズ感
コルレアやゼブリーナの生まれたばかりの稚魚はとても口が小さいです。
ヨークサックが無くなった後でもベトナム産であればすぐ食べられるサイズです。
稚魚の時の給餌はその後の成長速度の速さにも大きく影響すると考えています。
孵化率が高い
ベトナム産地は中国産やソルトレイク産より孵化率が高いです。
無駄になりにくいのがいいところです。
未孵化の卵や殻が混入しにくい(比較検証あり)
上の写真を見ていただくとわかりますが、ベトナム産ブラインシュリンプを孵化させてしばらく置いておくと、綺麗にブラインと殻が分離できます。
孵化させて何も手を加えていない状態でこれです。
私は効率厨なので、できるだけ楽にブラインを沸かして、殻と分離したいと思っていますので、ベトナムブラインは私にとってはめんどくさい作業を劇的に改善してくれるなくてはならないものになっています。
ソルトレイクや中国産を試したことはありますが、こんなには綺麗には分離させることはできません。(もしできるやつがあったらぜひ教えてください!)
ブラインが沸いたら、ロングスポイトで塩水ごと吸い取り、ハイテック茶漉しでブラインを濾しています。
ご覧いただくと分かる通り、ほとんど殻などはありませんので水槽も汚しにくいのが嬉しいですね。
ベトナム産ブラインシュリンプの購入方法と注意点
私はいつも購入しているベトナム産シュリンプを切らしてしまったので、購入しようとしたところ、
という状況に陥ってしまいました。
困り果てていたところ、ネットで少し話題になっていた、「超細卵ブラインシュリンプ」というものの在庫があったので、試しに買ってみることにしました。
下記のように同じ方法で、それぞれのブラインシュリンプを沸かしました。
また、私は毎日同じ作業をこなす秘訣は、
と思っているので、下のようにデカいスポイトで底に溜まったブラインシュリンプを雑に吸い出し、ハイテック茶漉しでブラインを濾過します。
これならほぼストレスなく毎日続けられるんです。
毎日行う作業ですので、目視で殻を避けたり、何度も水で洗って殻と未孵化の卵の分別などは絶対にしたくありません。
購入先を間違えた時の悲劇
そして、同じ方法で分離させた時の写真が以下の通りです。
ベトナム産は綺麗なオレンジ色で、殻や未孵化の卵はほぼ混入していません。
超細卵の方は黒味がかったオレンジで、未孵化の卵や殻が多く入ってしまっているのがお分かりいただけると思います。
また、今回は実験していませんが中国産もソルトレイク産も私のような雑な分離方法だと殻と未孵化の卵がたくさん入ってしまいます。
総合的にみて、やはりベトナム産は高いだけあって優れているなと思います。
ベトナム産が最適な人とそうでない人
ただ、ベトナム産以外のものは使う価値がないというわけではなくて、殻を気にしない人や、もっと手間暇かけて分離ができる人、またなるべく費用を安く抑えたい人などには他のブラインシュリンプを使用する価値は大いにあると思います。
私の飼育スタイルに合うか合わないかの問題です。
ベトナム産ブラインシュリンプのデメリット
ただ、ベトナム産ブラインにもデメリットはあります。
この二つです。
ベトナム産ブラインシュリンプは高値である
ネット等でソルトレイク産や中国産は100gで2000円程度、ベトナム産は5000円を超える相場になっています。
だいぶ高いですが、一度使い出したら、中国産やソルトレイク産には戻れません。
大きめのブラインシュリンプがお好みの方はソルトレイク産や、中国産も検討されてもいいとは思います。
ベトナム産ブラインは入手性が低い
もう一つのデメリットは入手性が低いことです。
ネットで買えるは買えますが、ベトナム産ブラインは人気なので割と売り切れていることが多いです。
また、入荷がストップすることも多いので、見つけた時に買っておきましょう。
コリドラス繁殖成功の鍵シリーズまとめ
いかがでしたでしょうか。
私がコルレアとゼブリーナの繁殖が上達した5つの要素についてお話しさせていただきました。
私はコリドラスがただ好きで、趣味でブリードをしていますので専門家でもなんでもありません。
飼育方法としてはプロからしたら間違いなのかもしれません。
ですが、毎日水槽を眺め、コリドラスたちが元気に生き、そして産卵をしているということは大変良い環境で飼育できているのであろうと自信を持っています。
私がいうことはほんの一例で、全てにおいて正しいとは言えないかもしれません。
ぜひブリードがうまくいかない!稚魚が成長してくれないなどで悩んでいらっしゃったらぜひ参考にされてみてください。