水槽立ち上げ:コルレア&ゼブリーナの繁殖を目指すために
今回は、コルレアやゼブリーナの繁殖を初めて目指す方に向けて、おすすめの水槽セッティングについてお話しします。
このガイドを読めば、初心者でも簡単に健康なコリドラスを育て、繁殖を成功させるための基本的な水槽セットアップを理解し、自信を持ってスタートできるようになりますよ!
コリドラスが元気に育ち、繁殖できる環境を整えるために、基本的な水槽のセッティングを紹介するよ。
水槽のサイズと基本構成
60cmワイド水槽を推奨する理由
どれぐらいが適正かと聞かれると、私の中では60cmワイド水槽ぐらいから始めるのが一番効率が良いかなと思います。
私自身も60cmワイド水槽で飼育を始めてから産卵に至りました。
とはいえ、現在、うちの最高グレードのコリたちは30cmキューブ水槽で育てていますが、まったく問題なく産卵・繁殖しています。
現在増えている子たちはすべて30cmキューブ水槽出身です。
ただし、30cmキューブ水槽では、生まれた後の稚魚を育てるのに別水槽がないと初心者には少し難しいです。
理由としては、30cmキューブ水槽では水換え時に水質や水温が変化しやすく、せっかく生まれた稚魚が落ちやすいことが挙げられます。
一方、60cmワイド水槽なら、メンテナンスや採卵もギリギリできるかできないかのサイズ感で、底面積も広いため、コリたちも広々と過ごせます。
水質変化が少なく、稚魚の育成環境としても最適です。
60cmワイド水槽以上のサイズの水槽を選ぶと、今度は逆に採卵するのが大変になるので、おすすめできません。
60cm規格水槽とワイド水槽の違い – どちらを選ぶべきか?
じゃあ、普通の60cm水槽じゃダメなの?
と疑問に思う方もいるかもしれませんが、
初心者には60cm規格水槽より、60cmワイド水槽をおすすめします。
以下の表をご覧ください。
水槽 | サイズ | 水量 |
---|---|---|
30cmキューブ | W300×D300×H300mm | 約26ℓ |
60cm規格 | W600×D300×H360mm | 約61ℓ |
60cmワイド | W600×D450×H450mm | 約112ℓ |
90cm規格 | W900×D450×H450mm | 約166ℓ |
え!?60cmワイド水槽(112ℓ)は、60cm規格水槽(61ℓ)のおよそ2倍の水量を確保できるの!?
そう。そのため、水換え時の水質変化が起こりにくく、水温変化もしにくいというメリットがありますよ!
また、90cm水槽は大きすぎて採卵するのが大変です。
さらに、60cmワイド水槽は60cm規格水槽よりも稚魚の隔離ボックスを多く設置できるため、繁殖成功の鍵となります。
基本的な飼育用品の選び方
ここからは実際に飼育するときに必要な器具を紹介します!
水槽
水槽はガラス水槽でもアクリル水槽でも、お好みで構いません。
飼育や繁殖には影響しません。
ちなみに私はADAのキューブガーデン、60cmワイド水槽(60cm×45cm×45cm)で飼育を始めて繁殖に成功しました。
ただ、現在この大きさの水槽は廃盤になってしまっています。
他社さんの水槽でも構いませんので、下記リンクから探してみてください。
水槽台
60cmワイド水槽に適合するものであれば、お好みでどうぞ。
私が所有しているものについては、別の記事でレビューを記載していますので、興味があればぜひご覧ください。
底床
底床については、比重の重い砂をおすすめします。
コリドラスは砂をモフモフする習性があるので、なるべく自然に近い環境を再現できる砂を選びましょう。
私のおすすめは、アクアテイラーズさんの熱帯雨林砂です。
これを使うと、コリドラスが元気に餌を探し、モフモフする姿を楽しむことができます。
また、コリドラスは底床を白っぽいものにすると体色も白っぽくなってしまいます。
熱帯雨林砂は、その点、体色を綺麗に見せてくれるのでおすすめです。
60cmワイド水槽なら3袋分ぐらいで少し余るぐらいです。
でも、品切れが多いから、見つけたらすぐ買うのがポイントだよ!
照明
照明については、明るすぎないものが良いです。
高価なRGBライトなどは不要で、適度な明るさのライトで十分です。
オーバースペックだとコケの原因と、電気の無駄遣いになるだけです。
私が飼育当初から使っているのは、水作のライトアップです。
価格が安く、光量もコリドラス水槽には十分で、5年以上使っても壊れていません。
インテリアに合わせて白と黒が選べるのもポイントです。
フィルター
フィルターに関しては、アクアリストによって意見が分かれるところですが、私は外部フィルターとスポンジフィルターの併用を推奨しています。
私の60cmワイド水槽では、OASEバイオマスター600を使用しています。
本来は90cm規格水槽向けですが、60cmワイド水槽にも十分対応できます。
プレフィルターがセットされていて、物理濾過が簡単にメンテナンスできる点が特に気に入っています。
プレフィルターとは、フィルター内に最初に通過する層で、ゴミや大きな汚れを除去する役割を果たします。
これにより、メインフィルターが詰まるのを防ぎ、全体のメンテナンス頻度を減らすことができます。
他社製の外部フィルターだと、このゴミや大きな汚れを除去するのに、フィルターを全て開けて掃除するめんどくささがあるんだけど、OASEのバイオマスターはこれが超簡単にメンテナンスできるんです!
さらに、テトラのツインブリラントスーパーフィルターというスポンジフィルターも併用しています。
これにより、メインフィルターが故障したときの保険になります。
また、メインフィルターとサブフィルターのメンテナンス時期をずらせるのもメリットです。
スポンジフィルターを使用するのであれば、エアーポンプが必要になるので購入をお忘れなく!
水温計とヒーター
水温計はデジタル式がおすすめです。
一目でわかるのが利点です。
ヒーターについては、60cmワイド水槽に適合する信頼性の高いものを選びましょう。
ただし、私はエアコン管理をしているため、ヒーターは使用していません。
過去にヒーターの熱暴走事故を経験しているため、二度と使用しないと決めています。
エアコン管理が可能な方には、エアコン管理を強くおすすめします。
水槽の初期セットアップ
おそらく、このサイトを訪れている方は全くの素人ではないでしょうから、水槽のセットアップ方法については割愛します。
基本的なセットアップさえできていれば、繁殖に適した環境を整えることができます。
ネイチャーアクアリウムみたいな複雑なセッティングは必要ないよ。シンプルが一番!
失敗しやすいポイントとその回避策
上記の通りに水槽を組んでいただければ、基本的には問題ありませんが、いくつか注意点を記載しておきます。
濾過が完全に機能するまで待つ
水槽を新たに立ち上げる場合、最低でも1ヶ月は水槽をカラ回しにして、バクテリアを繁殖させる時間を確保してください。
すぐに魚を投入できる方法もありますが、今回は割愛します。
水の循環を確保する
水槽内の水が全て循環するように、アクア用品やシェルターなどの配置に気をつけてください。フィルターの排水口から出た水が、水槽の対角線上に届くようにすると、一番効率的に循環します。
コリドラスが休める場所を用意する
水の循環も大切ですが、コリドラスが隠れられる場所を用意することも重要です。
コリドラスは元々水流がある場所に生息していますが、24時間水流に当たり続けると体力を消耗してしまうため、休める場所を確保してあげましょう。
まとめ
コルレアやゼブリーナの繁殖を成功させるためには、適切な水槽セッティングが重要です。
今回ご紹介した60cmワイド水槽をベースに、最小限の設備でありながら、十分な環境を整えることができます。
特に水質の安定が繁殖の鍵となるため、適切なフィルターと砂、照明などを選び、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。
しっかりと準備を整えれば、コリドラスの繁殖は誰にでも可能です。
次回の記事では、さらに詳しい繁殖のステップや、稚魚の育成に関する詳細なアドバイスをお届けしますので、ぜひお見逃しなく。
一緒に、健やかで元気なコリドラスたちを育てていきましょう!