稚魚育成STEP2孵化~生後半月
コリドラス・パラレルス(通称コルレア)に魅了され、仕事をしながらコルレアのブリードを趣味として楽しんでいます。
今回は前回に引き続き、コルレアの稚魚の育成方法について自分の経験をもとに解説します。
気づいたら毎日1匹ずつ☆になっていくなんてことはよくあります。
今回は一匹でも多く稚魚が生き残るように私が心がけていることを解説しようと思います。
本記事のテーマ
コリドラス・パラレルス(コルレア)の卵が孵化して餌を食べるようになるまでを解説
読者さんへの前置きメッセージ
コリドラス・パラレルス(コルレア)の卵が孵化して餌を食べるようになるまでを解説しています。
この記事を読むことでどうなるのか
コリドラス・パラレルス(コルレア)の孵化から餌を食べるようになるまでの生存率アップができる方法を知ることができます。
孵化したらすること
産卵から4日もすれば、コルレアの赤ちゃんが孵化します。
小学校の理科で習ったのを覚えている方もいると思いますが、この時はまだヨークサックを身につけています。
この中の栄養分でしばらくは生きますので3日間は餌を与えないで大丈夫です。
最初のエサはブラインシュリンプを与えますが、4日目に与えるのが最初です。
ブラインシュリンプを沸かすには24時間かかりますので、稚魚が生まれて3日目に沸かし始めるといいですね。
- 孵化から3日は餌を食べない
- 孵化から3日目にブラインシュリンプを沸かし始める
- 孵化から4日目にブラインシュリンプを与える
どこ産のブラインシュリンプがいいの?
ブラインシュリンプは先人たちに聞くと揃ってベトナム産を推奨されます。
また、殻とブラインがブライン沸かし器(ハッチャー24 Ⅱ)の中で綺麗に分かれてくれるらしく、水槽も汚しにくいようです。
つまり、殻が水槽内に入りづらいんですね。
私は実はこのベトナム産をまだ使ったことがないので、現在使っている中国産が全部なくなったらベトナム産に移行しようと考えています。
中国産のブラインシュリンプエッグはヤフオク!で購入しましたが、稚魚もきちんと食べてくれていますし、順調に育っていますので問題ないようにも思います。
ニチドウさんのブラインもいいんですが割高なのでヤフオク!など活用されるのを個人的にはお勧めします。
ブラインシュリンプの沸かし方
ブラインシュリンプは皿式、ペットボトル式等沸かし方がいろいろありますが、うちはハッチャー24 Ⅱを2つ使用して毎日交互に孵化させています。
ハッチャー24 Ⅱはブラインシュリンプ孵化専用のアクア用品です。
既定量の水と塩(100均の塩でも一応沸きます)とブラインを入れ、24時間エアレーションをするとブラインが沸きます。
上部にはブラインの殻があつまり、底には孵化失敗もしくは孵化していない卵、中間部には沸いたブラインがうじゃうじゃいますので、それをスポイトですくいます。
スポイトで掬ったブラインは塩分盛りだくさんなのでこれを濾して稚魚に与えます。
わが家では「ハイテック茶こし」を使用しています。
ブラインを濾して与えるために用意する物は以下です。
- ハイテック茶こし
- プラケース(100均でよい)
- スポイト(ちょっと大きめがおすすめ)
- ブラインシュリンプエッグ
ハイテック茶こしを写真のようにプラケースにかけます。
ハッチャー24 Ⅱの中のブラインシュリンプを光で集めてスポイトで一気に吸います。
(私は面倒くさいので殻がないあたりをスポイトで一気に吸います)
それをハイテック茶こしの中にドボンします。
すると、ブラインシュリンプが濾されて、塩水だけがプラケース内部にたまっていきます。
全てのブラインシュリンプを回収したら、洗面所にいき、水道水でブラインを流水にかけます。
(ここは賛否両論あると思いますが、うちでは全く問題ないのでこの方法を取っています)
あわせてプラケース内の塩水を捨て、プラケースを洗います。
ブラインがある程度洗えたら、ハイテック茶こしを飼育水につけ、ブラインをスポイトで回収します。
そこで私の場合は
というと
「ハイ!」
とAmazon Echo Dotが答えて、フィルターとエアレーションがとまります。
その後、スポイトでブラインを吸い取って稚魚に与えます(ブラインシャワー)
稚魚たちのおなかがオレンジ色になっていたら食べていますので観察してみてください。
また、ブラインが余った場合は冷凍しておくといいです。
100均で超小型氷を作れる用品が売ってますので、それを購入したら便利ですよ。
朝の忙しい時間帯の給餌は凍らせておいたブラインを与えると時間効率が良いです。
また稚魚も食べてくれます。
餌を与える頻度
うちの場合は餌を朝と仕事帰りの夕方にしかあげられていません。
3回与えるといいよと先人のブリーダーさんたちは言いますが、私のライフサイクルでは難しいです。
2回と3回の場合で成長を比較したことがないので、今後要検討です。
成長サイズなどに影響があるかもしれませんね。
サテライトの中は清潔に
サテライトの中はゴミが溜まりがちになります。
また放っておくとコケも生えてきます。
超小型フィルターを使用したサテライト内の循環で、汚れはとどまりにくくはなっていますが、それでも汚れてしまいます。
この汚れを放っておくとたちまち稚魚たちが死んでしまいますので気を付けましょう。
サテライトLを2個購入して2、3日ごとに丸洗い交換するのが一番の理想です。
ですから我が家の場合は100円均一で購入した「筆(3本セット)」で綺麗に掃除をしています。
筆が動き回ると赤ちゃんたちのストレスになると思うので、自作シェルターの中に入ってもらっています。
グレードアップセット2も絶対に清潔に!
ブラインをあげはじめると、あっという間にサテライトグレードアップセット2も目詰まりしてしまうようになります。
放っておくと、サテライト内の水があふれてしまって、コルレアの赤ちゃんたちが外にあふれて出てしまいますので要注意です。
私も一度掃除をさぼってやってしまいました・・・
対策としてはサテライトグレードアップセット2を複数個用意しておき、2~3日に一回取り換えることですね。
また、赤ちゃんのサイズが大きくなって、デフォルトの網でも抜けられないサイズになったらすぐにスリットを交換することをお勧めします。
ホント、稚魚が外にあふれ出てしまうだけでなく、部屋が水浸し事故にもなりますのでくれぐれもミスされないようご注意くださいませ・・・