コリドラス繁殖成功の鍵2 pHモニタリングで繁殖環境最適化
今回は前回に引き続き、「コリドラス繁殖成功の鍵」と題して、コリドラス水槽の管理が劇的に上達する方法を、私の個人的な視点でお届けする第2弾です。
前回をご覧になられていない方はぜひ第1弾をご覧ください。
はじめに
アクアリウムをしている方ならpHについては一度は学ばれたことがあるかと思います。
気をつけて頻繁にpHを計測してして弱酸性を維持させていれば大丈夫と思っているかもしれません。
私自身がずっとそう思って飼育をしていましたが、それが過ちであるのではないかということに気づいてから、飼育が劇的にうまくなったと思っています。
pHの重要性とその変動性
このページを読まれている方はご存知のかたも多いと思いますが、pHは1日の間で常に上下しており、それが飼育にも影響を及ぼします。
そのpHの上下を把握しておくと、水質変化に敏感になり、飼育を順調に行えるようになります。
それを実現するのがpHモニターの存在です。
pHモニターの必要性
コルレアやゼブリーナのpHは弱酸性で飼育することは大前提ではありますが、その日々の変化に気づくということのほうがはるかに大切です。
感覚でそれがわかるプロのブリーダーももちろんいらっしゃると思いますが、私はそれができません。
ですから、数値でpHの変化を見られるということは素人でも水槽の異変にいち早く気づくことができます。
では、なにをどう異変に気づくのか?ということですが、私の飼育方法の例でお話しします。
私の飼育方法とpH管理
私は外部フィルターを使ってコルレア、ゼブリーナ等を飼育していますが、pHは水換え直後で6.7ぐらいになります。新水のpHは7.0です。
その後濾過が効いていれば一週間経過すると、pHはほとんどの場合酸性に傾いていきます。
pH6.0ぐらいまで下がるのはよく濾過が効いていて魚も順調な時が多いです。
1日にすると大体pHが0.1下がる計算でしょうか。
pH変動のサインと対処法
ただ、これが1日でpHが急激に1以上下がることがあります。
一週間後にpHが5前半ぐらいまで、場合によっては4台まで下がっていることもあります。
この場合は水槽に何か異変が起きていると判断しています。
いろんな要因が考えられますが、まずはフィルターの汚れを疑います。
ウールマットを交換し、濾過層を飼育水で軽くすすげばpHの急降下が止まります。
これはバクテリアが増えすぎた過剰濾過の可能性も個人的には考えています。
ですから、pHの急降下を数字で目視できるとフィルター掃除のタイミングもバッチリわかるようになるということです。
牡蠣殻の使用法とその効果
また、他の理由としては飼育水内のKHがなくなり、水の緩衝力がなくなったと考えることもあります。
その場合は、KHを上げるために飼育水に牡蠣殻を入れて対策しています。
これもけっこう効果テキメンで、pHの急降下がすぐに止まります。
私が使用している牡蠣殻は、近所のスーパーにも売っているものです。
入手性が良いので使っていますが、ほかの牡蠣殻でも大丈夫だと思います。
この牡蠣殻を包んでいるパックの通水性が悪いため、空気が中に入って水面に浮いてしまうことがあるので、私は開封して、デルフィスのろ材ネットに入れて使用しています。
結構効果があって、長期間入れていると逆にアルカリ性に水質が傾き、pHが下がりにくくなるので注意です。
そんな時にもpHモニターは数値で示してくれるのでとても助かります。
pHモニターの持つ真価
そんなpHモニターですが、目視で気づきづらい情報を数値化知らせてくれるので初心者でも水質管理が上手にできるようになります。
また数値と睨めっこしていると段々と水を見て数値の予測まで立つようになってきますよ。
次回は稚魚育成の上達方法について語りたいと思います。
お楽しみに!
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