コリドラス繁殖成功の鍵1 浄水器とカチオンフィルターの活用法
今回はコリドラスのブリードをしているけど、思うように繁殖させられていない人に向けて役立つだろう情報をお伝えします。
私自身も、最初はブリードがうまくいきませんでした。
例えば
・なかなか卵を産んでくれない
・Tポジションを見ることさえできない
など、繁殖行動に至らず悩んだ時期もあれば、
・産んだけど無精卵ばかり
・稚魚が生まれたけどすぐに死んでしまう
・ある程度まで育ったが、ポツポツ死んでしまう
・なぜか稚魚たちが急に全滅してしまった
というような人も多いのではないかと思います。
何を隠そう、私も全て上記で悩んだ時期がありました。
ただ、今ではコルレアもゼブリーナも数百匹の繁殖に成功し、アクアリウムショップやフォロワーさんに買い取ってもらったり、販売などもさせてもらったりすることができています。
なぜうまくいかなかったブリードライフが劇的にうまくいくようになったかというと、使用する器具やブリードで気をつけておくべきことがわかるようになってきたからです。
今回は私的コリドラス繁殖成功への道を紐解くシリーズの第一弾をお届けします。
この記事では、繁殖を成功させるために不可欠なアクアリウム用品、特に浄水器とカチオンフィルターの活用法に焦点を当てます。
ただ、あくまでも私の個人的な考え方になりますので、鵜呑みにせず参考にしてください。
浄水器とカチオンフィルターの活用法
初心者向けに説明すると、アクアリウム用の浄水器は下記のように2つの筒状のフィルターがあって、その2つに通水することでアクアリウム用の水をつくることが出来るものです。
すべての浄水器がそうではないですが、上記のような2つのフィルターが入れられるもので十分だと思います。
そして、その2つのフィルターのうち1つを軟水化作用のある「カチオンフィルター」に入れ替えることで、アクアリウムに適した軟水を作成することが出来ます。
繁殖成功への鍵:安定した水質の維持
私は稚魚を育成する以前に、親をうまく飼育することが繁殖までの最も大切なことだと思っています。
以前は水道水のカルキを中和剤で抜いて飼育をしていましたが、浄水器とカチオンフィルターを使用することで、飼育水はいつもほぼ同じ水質の水を与えられるので、飼育水がとても安定してきました。
コリドラスの多くが弱酸性の軟水を好む生体が多いです。
浄水器とカチオンフィルターは初期費用がかかり、敬遠している方も多いと思いますが、まず最初にこちらに投資されると良いと思います。
いろんなアクアリウム用品を買ってブリード迷子になるよりよっぽど経済的には安く済みます。
浄水器とカチオンフィルターのメリット
浄水器とカチオンフィルターを使用するメリットはたくさんありますが、ブリードをする上でのメリットは以下の通りです。
- どんな水質の地域に住んでいても、一定の水質で水換えができる
- 軟水を確実に作れる(コスパも良い)
- バケツリレーから解放されて定期的な水換えができるようになる
- カルキ抜きが不要
- カチオンフィルターは何度も再生できてずっと軟水が作れる
以前は純水を作って、水の硬度を調整したりもしていましたが手間がかかりすぎていました。
現在は浄水器にカチオンフィルターとカーボンフィルターを入れたものに水を通して、ホースで直接水槽に水を投入していますが飼育はとても順調です。
ここ1年では、長年飼育して老いたコルレアが1匹星になったのみで、他は1匹も星になっていません。
私が使用している浄水器セットの紹介
実際に私が使用している浄水器のセットは以下です。
正直浄水器はどこのメーカーでも大丈夫です。
ADAのNAウォーターも含めて、OEM品であるということを聞いたことがあります(真偽はわかりません)ので、製品の規格は同じようです。
今から私が買うならおしゃれなADAのNAウォーターを買います。ただADAは実店舗でしか買えないので、近くにADAの取り扱い店舗がない場合はネットで買えるアクアリウム用の浄水器を購入されるといいと思います。
実は私が使用しているアクアギークの浄水器は15,6年ほど前に購入したものですが、現在販売されているADAのカチオンフィルターもカーボンフィルターも何の問題もなく使えます。
フィルターをADAのものを使用している理由は品質が安定していると勝手に思っていることと、他のメーカーの販売しているものとあまり金額的に変わらないので、安心のADAにしているというだけです。
海外発送されるような安価なフィルターもAmazonなどでも購入でき、問題なく使用できるということは聞いたことがありますが、私は個人的な好みでADAのフィルターを使用しています。
また、浄水器があればバケツリレーから解放されます。水換えが楽になるので、サボらず定期的に行えるようになります。
私は色々と工夫をして、なるべく楽にかつミスなく水換えを行うために別売りのホースやニップルを使用したり、水換え用の水の水温をはかるものや、フィルターの交換時期がわかるように水量計なども使用したりしています。
これらの設定方法や必要な用品は別記事で執筆予定です。
コルレア、ゼブリーナのブリードを目指していて、失敗したくないのであれば、まず浄水器、つまり換水に関する環境整備をされるのが最優先かなと思います。
ちなみカチオンフィルターは1000ℓの水換えで効果を失うようですが、食塩水を入れることで何度でも復活するので大変経済的です。
結論:コリドラス繁殖における水質管理の重要性
コリドラスの繁殖において、浄水器とカチオンフィルターの活用は非常に重要と思っています。
このシリーズの次回では、他の4つのアクアリウムグッズについても紹介していきますので、お楽しみに!